チームで行う二次性骨折予防(FLSチームについて)
脆弱性(ぜいじゃくせい)骨折について
脆弱性骨折をご存じですか?
少し転倒しただけで、股関節の骨や背骨が折れてしまうことで、骨粗鬆症と深く関係しています。ご高齢の方がこれらの骨折を起こすと、日常生活動作が困難になる可能性があり、死亡率も高くなります。
さらに、一度骨折を起こすと、次の骨折(二次性骨折といいます)を起こす危険性が約2倍になることがわかっています。
骨粗鬆症治療の重要性
健康長寿のためには、脆弱性骨折を防ぐ必要があります。そのためには、骨折のリスクとなる骨粗鬆症の治療が必要なのですが、これまでは骨折しても骨粗鬆症の治療を受ける方が少ない上に、治療を開始しても継続できない方が多数でした。
FLSチームの発足
この問題に対応するため、FLS(骨折リエゾンサービス)チームが、全国の病院で増えてきており、当院では、令和5年11月から活動を開始しました。“リエゾン”と言うのはフランス語で、「連絡係、つなぎ」などと訳されます。
FLSチームは、医師、看護師、薬剤師、理学療法士、栄養士、ソーシャルワーカー、医事係などが連携して、骨折で入院した時点から、二次性骨折を防ぐ取り組みを行うことで、骨粗鬆症学会認定の骨粗鬆症マネージャーが指導全般に関わります。
FLSチームの活動
現在は、大腿骨近位部骨折で入院された方を対象としており、入院中に骨密度検査などを行って、骨粗鬆症の治療を始めるとともに、今後の薬の指導や栄養指導、転倒予防のリハビリテーションや住宅環境の調整を行います。リハビリテーション目的に転院する際には、転院先の病院に情報を引き継いで治療を継続します。リハビリテーション終了後は、当院あるいは開業医さんで、骨粗鬆症の治療を継続するようになり、1年後にも治療が継続できているかをフォローします。