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妊娠中に起こりやすい異常

妊娠10ヶ月の間には母体と胎児に関して様々な異常が起こる可能性があります。代表的な妊娠中の異常は次のとおりです。気になる症状や身体の変化があれば受診をしてください。

妊娠貧血

妊娠中は体内のヘモグロビンという鉄分が不足しがちになります。この状態を鉄欠乏性貧血と言い、これが進行すると母体、胎児の発育に影響を与えることがあります。

普段から鉄分を多く含む食品を食べるよう心がけてください。

切迫流産・切迫早産

妊娠22週未満までの出産を流産、22週から37週未満までの出産を早産と言います。主な症状は少量の性器出血、軽度の下腹部の痛み、または規則的なお腹の張りなどがあり、流産や早産になる危険性が高いと考えられる状態のことです。

このような症状があった場合はすぐに産科外来を受診してください。

妊娠高血圧症候群

妊娠20週以降、分娩後12週までの期間に、高血圧、または高血圧にタンパク尿を伴う場合をいいます。はっきりとした原因は分かっていませんが、妊娠に対する母体の適応不全ではないかと考えられています。

自覚症状としては、全身のむくみ、頭が痛い、目の前がチカチカする、みぞおちが痛むことが多く、症状が進行すると母体だけではなく胎児にも危険な状態になります。普段から塩分は控えめの食事を摂り、適度な運動や休息をとっていきましょう。急激な体重増加も注意が必要です。

妊娠糖尿病

妊娠中にはじめて発見される糖の代謝異常です。母体が高血糖の状態だと胎児も高血糖となり、胎児の発育に大きな影響を与えることがあります。

妊娠初期に行なう血液検査の血糖の値や、尿検査での尿糖の値で、さらに詳しい検査を行ない、産科医師が診断します。妊娠糖尿病と診断された場合は、糖尿病の専門医師が診察と治療を行ないます。また栄養士、薬剤師から食事療法と薬物療法についてお話しをさせていただきます。

妊娠中の風邪

妊娠中には内服できない薬があるため、風邪が治りにくかったり、悪化することがあります。風邪をひいたかもと思われたり、ご心配なことがあれば産科外来までご相談ください。

普段から体を冷やさないようにして、手洗い・うがい・マスクなどで、風邪を予防していきましょう。