定位放射線治療専門装置(サイバーナイフ):山陰地区で初めて導入
近年の放射線治療学の進歩に伴い、腫瘍に立体的(stereotactic)高放射線量をピンポイントに照射できる、高精度放射線治療機器が開発されてきました。その代表格であるサイバーナイフは、高性能の産業ロボットに小型の放射線発生装置を搭載した最新の装置です。
当院ではがんセンター開設に伴い、サイバーナイフを導入しました。中国地方で3番目、山陰地区では初めてとなります。

汎用高精度放射線治療装置(トゥルービームSTx):山陰地区で初めて導入
当院は、松江医療圏域で唯一の強度変調放射線治療(IMRT)を提供できる施設です。平成29年春のがんセンター開設に伴い、従来の放射線直線加速治療装置(リニアック)の精度がさらに向上し、正常な組織を守りながら治療効果をあげる強度変調放射線治療(IMRT)と、呼吸の動きを補正する機能、固定エックス線照合装置(ExacTrac)を設置した最も先進的ながん治療システム「トゥルービームSTx」を山陰地区で初めて導入いたしました。

手術支援ロボット(daVinci):島根県内の市中病院で初めて導入
当院では2019年10月に、手術支援ロボット(daVinci)を導入し、11月より前立腺癌に対するロボット支援手術を開始しました。島根県では島根大学で既にロボット支援手術が行われていますが、大学以外の市中病院としては島根県で初めてとなります。
ロボット支援手術とは、腹腔鏡手術が進化した形の手術です。即ち、お腹に小さな穴を数カ所あけ、そこにトロカーという鉗子やカメラを出し入れするための筒を挿入します。トロカーを手術支援ロボットへドッキング(接合)して、遠隔操作により術者が鉗子やカメラを操作して手術を行います。
ロボット支援手術の鉗子は腹腔鏡手術の鉗子と違って、先端が屈曲するなどの特徴を備え、7自由度と呼ばれる精密な操作が可能です。またカメラの性能も優れており、詳細な3D拡大画像を見ることができます。このためミリ単位での切離・剥離を行うことが可能となります。よって前立腺癌手術においては、癌の根治切除と尿禁制(尿が漏れないようにすること)や性機能保持が、開放手術や腹腔鏡手術より優れています。また出血量は開放手術に比べ少なく、輸血を必要とする症例が非常に少なくなりました。更に手術創の痛みも少ないため、低侵襲手術(体に優しい手術)の代表格となっています。

右:ビデオカート(術野がモニター上に写し出される)

血管撮影装置(IVR-CT)
2022年10月に2方向から同時撮影ができるFPD搭載型血管撮影装置とCT装置が一体型となった最新型のIVR-CT装置を導入しました。IVR(InterVentionalRadiology)とは、X線透視下でカテーテルと呼ばれる細い管を足の付け根の動脈血管から、目的部位の場所まで進め、血管の造影検査や治療(血管を広げる、詰める、薬を投与する)を行うことです。
新たな装置では、2方向から同時に撮影できるため造影剤の量が少なくできること、同じ検査台で精度の高いCTも撮影できること、新しい機能により低線量の被ばくで検査ができることなど、患者さんの負担が低減できるようになりました。
脳血管内手術(脳動脈瘤コイリング、血栓回収術)、頚動脈ステント留置術、肝細胞癌への血管内治療(塞栓術、薬剤投与)など様々な検査・治療を行っています。

2方向からの撮影で造影剤の低減が可能
