研修指導責任者:河野通盛
将来の専門分野にかかわらず、医師として必要な消化器疾患に関わる知識、技術を修得するために、幅広い消化器疾患に対する初期対応、診断方法、治療方法、終末期の緩和ケアを学び、チーム医療を意識し、全人的医療ができる能力・態度を身につける。
1)全身の観察、バイタルサインの所見をとり、記載することができる。
2)消化器疾患の病歴及び理学所見がとれる。
3)消化器疾患の病態生理を正しく理解できる。
4)緊急内視鏡の適応の判断と的確なコンサルトができる。
5)腹部超音波検査の実施、腹部CT検査の読影ができる。
6)上部内視鏡検査を指導医・上級医の指導のもと実践できる。
7)上部消化管透視ができ、判読できる。
8)IVHや経腸栄養が指導医・上級医の指導のもと実践できる。
9)急性腹症・消化管出血等の救急患者に対して初期対応ができる。
10)各種肝機能検査が把握・評価できる。
11)腹水・黄疸などの肝不全の病像が把握でき、初期治療ができる。
12)肝癌の診断・治療計画が立案できる。
13)主な治療薬の薬理作用とその副作用を説明できる。
14)悪性腫瘍の化学療法について理解でき、その適応が説明できる。
15)末期消化器疾患患者に対する緩和ケアについて理解し、その適応が説明できる。
16)指導医の指導のもとで、患者やその家族に対し病状説明を行うことができる。
LS1:On-the-jobtraining(OJT)
1)ローテート開始時には、指導医および上級医と面談し、自己紹介、研修目標の設定を行う。
2)担当医として入院患者を受け持ち、指導医の指導のもと、問診、身体観察、検査データの把握を行い、診察および治療計画立案に参加する。
3)外来診療は新患の病歴聴取などを行いながら、指導医のもと診察や患者への接し方を学ぶ。
4)腹腔穿刺を指導医・上級医の指導のもとに行う。
5)担当患者については、主治医とともにインフォームド・コンセントに参加する。
6)診療情報提供書、退院療養計画書、退院要約を指導医および上級医のもとで作成する。
7)入院診療計画書やサマリーを主治医の指導のもと、自ら作成する。
8)主に助手として各種内視鏡検査・治療に参加する。
9)上部内視鏡においては、指導医・上級医の指導のもとに実践する。
10)胃ろう造設では、指導医・上級医の指導のもと術者として参加する。
11)上部・下部消化管造影、ERCP、CVポート留置、イレウス管挿入、血管造影・IVRなどに介助者として参加する。
12)PICCカテーテル留置、胃ろう抜去などを指導医・上級医の指導のもとに実践する。
LS2:勉強会・カンファレンス
1)消化器内科・外科合同カンファレンス(毎週火曜日・金曜日)
→検査・画像診断を理解し、手術適応について学習する。
2)消化器内科病棟入退院カンファレンス(毎週火曜日)
LS3:院外研修(学会参加等)
1)山陰消化器カンファレンス
2)山陰超音波カンファレンス
3)内視鏡テクニックカンファレンス
4)関連学会への参加、発表
【週間スケジュール】
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午前 |
午後 |
夕方(17:15〜) |
月 |
外来診療見学 |
検査見学・実習、 病棟研修 |
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火 |
検査見学・実習 |
病棟研修 |
病棟入退院カンファレンス 内科・外科合同カンファレンス |
水 |
外来診療見学 |
検査見学・実習、 病棟研修 |
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木 |
外来診療見学 |
検査見学・実習、 病棟研修 |
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金 |
検査見学・実習 |
病棟研修 |
内科・外科合同カンファレンス |
1)形成的評価(フィードバック)
(1)知識(想起、解釈、問題解決)については随時行う。
(2)態度・習慣、技能についても随時行う。
2)総括的評価
(1)研修医による自己評価
EPOC(臨床研修評価システム)による評価。
各診療科の研修終了時に研修医は研修評価書に自己評価を記入し医師支援室へ提出する。
(2)臨床研修指導医による評価
指導医は研修医の研修評価について指導医評価を行い、研修医の到達目標達成を援助する。
また、研修医より提出された症例レポートについて評価を行う。
研修終了後、「臨床研修指導医による研修医の態度評価」を記入し医師支援室へ提出する。
(3)臨床研修指導者による評価
当院独自の「臨床研修指導者による研修医の態度評価」を用いて研修医及び指導医の評価を行う。
(4)研修医による評価
EPOCへ診療科全体(指導内容、研修環境)の評価を行う。