18.形成外科

研修指導責任者:松井雪子

(1)一般目標(GIO)

形成外科の医療全体の中での位置を理解し、体表面の損傷、病変のプライマリ・ケアが行える技能を身に付け、形成外科医としての縫合法を習得する。

(2)行動目標(SBOs)

1)形成外科で扱う疾患の病態、創傷治癒過程のメカニズム・理論を理解できる。

2)創傷(軟部組織損傷、骨折、熱傷等)の程度を診断し適切な検査(画像検査)が実施できる。

3)手術の目的・方法・原理を理解し、簡単な手術介助ができる。

4)形成外科患者の術前・術後の管理ができる。

5)体表面の視診、触診などにより、正常な状態と病的な状態との差異を判別することができる。

6)単純X線およびCT検査について依頼し、骨や軟部組織の読影ができる。

7)外傷患者の初期治療(顔面損傷、熱傷等)ができる。

8)創傷治癒と外用剤の基礎知識が理解できる。

9)創傷処置(熱傷、褥瘡を含む)、局所麻酔、切開・排膿、皮膚縫合ができる。

10)カンファレンス等において、症例を的確にプレゼンテーションできる。

 

(3)方略(LS)

LS1:On-the-jobtraining(OJT)

1)ローテート開始時には、指導医・上級医と面談し、自己紹介、研修目標の設定を行う。

2)担当医として入院患者を受け持ち、指導医の指導のもと、問診、身体観察、検査データの把握を行い、診察および治療計画立案に参加する。

3)外来診療は新患の病歴聴取などを行いながら、指導医のもと診察や患者への接し方を学ぶ。

4)初診患者の問診を行い、指導医および上級医とともに診断と治療計画をたてる。

5)診療情報提供書、退院療養計画書、退院要約を指導医および上級医のもとで作成する。

6)指導医および上級医の指導のもとに形成外科的に必要な基礎知識と技術を習得する。

7)入院患者の術前・術後管理を指導医および上級医のもとに行う。

8)形成外科の手術に助手として参加する。

9)創傷の部位、大きさ、深達度、汚染の程度等をよく観察し、正確にカルテに記載する。

 

LS2:勉強会・カンファレンス

1)褥瘡カンファレンス(月1回)

 

LS3:学会発表・臨床研究

1)関連学会への参加、発表

 

 

 

 

 

【週間スケジュール】

 

午前

午後

外来診療

救急外来、病棟診療

外来診療

手術助手、病棟診療

外来診療

救急外来、病棟診療

外来診療

手術助手、病棟診療、褥瘡回診

外来診療

手術助手、病棟診療

 

(4)評価(EV)

1)形成的評価(フィードバック)

(1)知識(想起、解釈、問題解決)については随時行う。

(2)態度・習慣、技能についても随時行う。

2)総括的評価

(1)研修医による自己評価

EPOC(臨床研修評価システム)による評価。

各診療科の研修終了時に研修医は研修評価書に自己評価を記入し医師支援室へ提出する。

(2)臨床研修指導医による評価

指導医は研修医の研修評価について指導医評価を行い、研修医の到達目標達成を援助する。

また、研修医より提出された症例レポートについて評価を行う。

研修終了後、「臨床研修指導医による研修医の態度評価」を記入し医師支援室へ提出する。

(3)臨床研修指導者による評価

当院独自の「臨床研修指導者による研修医の態度評価」を用いて研修医及び指導医の評価を行う。

(4)研修医による評価

 EPOCへ診療科全体(指導内容、研修環境)の評価を行う。