16.皮膚科

研修指導責任者:松木真吾

(1)一般目標(GIO)

一般臨床医として皮膚および可視粘膜に表れる症状を適切に判断して、その患者の診断治療に速やかに対応できる皮膚科学的な知識、診察力、考え方と技能を身につける。

(2)行動目標(SBOs)

1)皮膚科外来診療に参加し、問診の取り方、皮疹の見方などを習い、指導医および上級医の指導のもとでカルテの記載ができる。

2)入院患者を受け持ち、指導医および上級医の指導のもとで基本的な皮膚診察ができる。

3)皮膚科手術の助手として参加でき、簡単な生検や切除ができる。

4)皮膚病炎より推測できる多臓器病変、全身疾患について適切にコンサルテーションできる。

5)皮膚科救急疾患の初期治療ができる。

6)患者家族や他の医師、スタッフと適切なコミュニケーションをとることができる。

 

(3)方略(LS)

 

LS1:On-the-jobtraining(OJT)

1)ローテート開始時には、指導医・上級医と面談し、自己紹介、研修目標の設定を行う。

2)担当医として入院患者を受け持ち、指導医の指導のもと、問診、身体観察、検査データの把握を行い、診察および治療計画立案に参加する。

3)外来診療は新患の病歴聴取などを行いながら、指導医のもと診察や患者への接し方を学ぶ。

4)診療情報提供書、退院療養計画書、退院要約を指導医および上級医のもとで作成する。

5)指導医および上級医の指導のもと診察方法、検査の適応、薬物療法、処置方法等について習得する。

6)発疹学に基づく皮膚病変の記載を習得する。

7)皮膚生検の適応を理解し、実践する。

8)病変に応じた外用薬の塗布、消毒・創傷処置の基本手技を習得する。

9)皮膚科の基本手技を理解し、真皮および表皮縫合ができる。

10)皮膚科手術に助手として参加する。

11)皮膚科救急疾患を理解し、初期治療に参加する。

12)皮膚悪性腫瘍の知識を得る。

 

LS2:勉強会・カンファレンス

1)症例カンファレンス

 

LS3:院学研修(学会参加等)

1)日本皮膚科学会・島根地方会

2)日本皮膚科学会の主催する学術集会

3)関連学会への参加、発表

 

 

【週間スケジュール】

 

午前

午後

外来診療

病棟業務

外来診療

アトピー性皮膚炎外来

外来診療

病棟業務

外来診療

病棟業務

外来診療

手術

 

(4)評価(EV)

1)形成的評価(フィードバック)

(1)知識(想起、解釈、問題解決)については随時行う。

(2)態度・習慣、技能についても随時行う。

2)総括的評価

(1)研修医による自己評価

EPOC(臨床研修評価システム)による評価。

各診療科の研修終了時に研修医は研修評価書に自己評価を記入し医師支援室へ提出する。

(2)臨床研修指導医による評価

指導医は研修医の研修評価について指導医評価を行い、研修医の到達目標達成を援助する。

また、研修医より提出された症例レポートについて評価を行う。

研修終了後、「臨床研修指導医による研修医の態度評価」を記入し医師支援室へ提出する。

(3)臨床研修指導者による評価

当院独自の「臨床研修指導者による研修医の態度評価」を用いて研修医及び指導医の評価を行う。

(4)研修医による評価

 EPOCへ診療科全体(指導内容、研修環境)の評価を行う。