20.眼科

研修指導責任者:板持知恵美

(1)一般目標(GIO)

耳鼻いんこう科領域における一般的な疾患を適切に診断・治療することができるために、基本的な診療能力を身につけ、またチーム医療を十分に理解し円滑なコミュニケーション能力を習得する。

(2)行動目標(SBOs)

1)眼科外来診療に参加し眼科疾患の問診の仕方を習得し、指導医および上級医の指導のもとでカルテの記載ができる。

2)病歴を簡潔に聴取・記録できる。

3)基礎的な眼科検査を理解し、眼科診察法を習得する。

4)診断に必要な検査の選択法を理解できる。

5)基礎的な眼科検査結果の評価法を理解できる。

6)眼科疾患の診断法と基礎的な治療法を習得する。

7)点眼、眼帯、洗眼など眼科処置の仕方を習得する。

8)眼科外来で用いる点眼薬の適応および禁忌について述べることができる。

9)眼科手術の適応決定の基礎を理解することができる。

10)眼科手術の基礎的な手技を習得し、助手として参加できる。

11)指導医および上級医の指導のもと、眼科救急疾患の診断と初期治療を行うことができる。

12)眼科疾患の他科との連携について理解できる。

 

(3)方略(LS)

LS1:On-the-jobtraining(OJT)

1)ローテート開始時には、指導医・上級医と面談し、自己紹介、研修目標の設定を行う。

2)担当医として入院患者を受け持ち、指導医の指導のもと、問診、身体観察、検査データの把握を行い、診察および治療計画立案に参加する。

3)眼科外来にて、外来患者、病棟患者、術後患者の診察を指導医および上級医とともに行う。

4)新患患者の病歴を聴取し、指導医および上級医の指示に従い検査をオーダーする。

5)各種検査結果を指導医および上級医の指導のもと評価し、治療方針を決定する。

6)眼科特有の検査に習熟するために、積極的に検査に参加する。

7)指導医および上級医の指導のもとに手術助手の仕方を学び、手術に助手として参加する。

8)指導医および上級医とともに病棟患者を回診史、患者と家族の訴えを聞き問題点を主治医とディスカッションする。

9)外来救急疾患に対し指導医および上級医の指導のもとで検査、処置を行う。

 

LS2:勉強会・カンファレンス

1)術前カンファレンス

 

LS3:院外研修(学会参加等)

1)関連学会への参加

 

【週間スケジュール】

 

午前

午後

外来診療(見学および補助)

検査、病棟業務

外来診療(見学および補助)

術前カンファレンス

手術

検査、病棟業務、3歳児健診

外来診療(見学および補助)

検査、病棟業務

外来診療(見学および補助)

検査、病棟業務

(4)評価(EV)

1)形成的評価(フィードバック)

(1)知識(想起、解釈、問題解決)については随時行う。

(2)態度・習慣、技能についても随時行う。

2)総括的評価

(1)研修医による自己評価

EPOC(臨床研修評価システム)による評価。

各診療科の研修終了時に研修医は研修評価書に自己評価を記入し医師支援室へ提出する。

(2)臨床研修指導医による評価

指導医は研修医の研修評価について指導医評価を行い、研修医の到達目標達成を援助する。

また、研修医より提出された症例レポートについて評価を行う。

研修終了後、「臨床研修指導医による研修医の態度評価」を記入し医師支援室へ提出する。

(3)臨床研修指導者による評価

当院独自の「臨床研修指導者による研修医の態度評価」を用いて研修医及び指導医の評価を行う。

(4)研修医による評価

 EPOCへ診療科全体(指導内容、研修環境)の評価を行う。