19.耳鼻いんこう科

研修指導責任者:榎本卓朗

(1)一般目標(GIO)

耳鼻いんこう科領域における一般的な疾患を適切に診断・治療することができるために、基本的な診療能力を身につけ、またチーム医療を十分に理解し円滑なコミュニケーション能力を習得する。

(2)行動目標(SBOs)

1)耳鼻咽喉頭頚部の楮、機能ならびに病態に関する基礎知識を習得する。

2)耳鼻いんこう科一般検査の意義を理解、実施し、結果の判定ができる。

3)耳鼻いんこう科特殊検査法の原理と適応を理解し、そのデータにより適切な臨床判断を行うことができる。

4)耳鼻咽喉頭頚部外科手術の基本的手技を習得する。

5)手術法の原理と術式を理解し、手術の助手を務めることができる。

6)耳鼻いんこう科の救急患者に対して、迅速かつ的確な処置を行うことができる。

7)臨床・基礎的研究に興味を持ち、積極的に研究発表を行うことができる。

 

(3)方略(LS)

LS1:On-the-jobtraining(OJT)

1)ローテート開始時には、指導医・上級医と面談し、自己紹介、研修目標の設定を行う。

2)担当医として入院患者を受け持ち、指導医の指導のもと、問診、身体観察、検査データの把握を行い、診察および治療計画立案に参加する。

3)外来診療は新患の病歴聴取などを行いながら、指導医のもと診察や患者への接し方を学ぶ。

4)外来患者の診察に同席し指導医および上級医の指導のもと診察法、診療技術を学ぶ。

5)初診患者に対し指導医および上級医の指導のもとで的確な問診と鑑別診断を行う。

6)診療情報提供書、退院療養計画書、退院要約を指導医および上級医のもとで作成する。

7)外来救急疾患に対し指導医および上級医の指導のもとで検査、処置を行う。

8)手術に助手として参加する。

9)指導医および上級医による患者家族への手術結果の説明に参加する。

 

LS2:勉強会・カンファレンス

1)病棟カンファレンス

 

LS3:院外研修(学会参加等)

1)日本耳鼻咽喉科学会島根県地方部会、日本耳鼻咽喉科学会鳥取県地方部会

2)日本耳鼻科学会の主催する学術集会

3)松耳会

4)関連学会への参加、発表

 

 

 

【週間スケジュール】

 

午前

午後

外来診療

手術、病棟業務

外来診療

平衡機能検査、精密聴力検査、病棟業務

外来診療

平衡機能検査、精密聴力検査、病棟業務

外来診療

手術、病棟業務

外来診療

手術、病棟業務

(4)評価(EV)

1)形成的評価(フィードバック)

(1)知識(想起、解釈、問題解決)については随時行う。

(2)態度・習慣、技能についても随時行う。

2)総括的評価

(1)研修医による自己評価

EPOC(臨床研修評価システム)による評価。

各診療科の研修終了時に研修医は研修評価書に自己評価を記入し医師支援室へ提出する。

(2)臨床研修指導医による評価

指導医は研修医の研修評価について指導医評価を行い、研修医の到達目標達成を援助する。

また、研修医より提出された症例レポートについて評価を行う。

研修終了後、「臨床研修指導医による研修医の態度評価」を記入し医師支援室へ提出する。

(3)臨床研修指導者による評価

当院独自の「臨床研修指導者による研修医の態度評価」を用いて研修医及び指導医の評価を行う。

(4)研修医による評価

 EPOCへ診療科全体(指導内容、研修環境)の評価を行う。