新年のご挨拶

 

 

新年あけましておめでとうございます。

 

市民の皆さまにおかれましては、健やかに新春をお迎えのことと、心よりお慶び申し上げます。本年は午年にあたります。古来より馬は神の使いとされ、その力強く前へ進む姿から「発展」「成長」「努力が実を結ぶ」象徴とされてきました。新しい一年が、皆さまにとりまして希望に満ち、実り多き年となりますことを心よりお祈り申し上げます。

 

さて、2026年は昭和元年(1926年)からちょうど100年という節目の年にあたります。昭和生まれの方が100歳を迎えられる時代となり、いまや「人生100年時代」は特別な言葉ではなくなりました。団塊の世代の皆さまが後期高齢者となられ、日本は本格的な長寿社会を迎えています。このような時代において大切になるのが、「長く元気に暮らすための医療」です。現在、日本人の平均寿命は男性81歳、女性87歳と世界でもトップクラスですが、健康に自立して生活できる「健康寿命」はそれより10年ほど短いとされています。つまり、多くの方が高齢期に何らかの病気や体の不調を抱えることになります。

 

高齢になると、がんや心臓病、肺炎、骨折、認知症などの病気が増えやすくなります。特に、誤嚥性肺炎や尿路感染症、心不全などは注意が必要です。これらを防ぐために大切なのが、日頃から体の力を保つ「養生(ようじょう)」です。江戸時代の医師・貝原益軒は『養生訓』の中で、

 

養生を目指すなら偏らないように食べよ。同じ味、同じ食材ばかり食べてはならぬ。

好物であっても「腹八分目」。1日単位で腹八分目にすれば良い。

夕食は早い時間に食べるのが良く、簡素にせよ。

養生に役立つものを食べよ。

宴会では細心の注意を払え。

夜の軽食には用心せよ。

 

特別なことをするのではなく「食べ過ぎないこと」「偏らない食事」「早めの夕食」「適度な運動と休養」といった、今の時代にも通じる健康の心得を説いています。この積み重ねが、病気を防ぎ、元気な毎日につながります。また、「病気になってから治す」のではなく、「病気になる前に防ぐ」ことも大切です。定期健診を受け、気になることがあれば早めに受診する――それが健康長寿への第一歩です。

 

さて、当院は本年も、「市民の皆さまへの奉仕を第一に、信頼される病院であり続ける」ことを理念に掲げ、安全で質の高い医療の提供に努めてまいります。地域の皆さまに寄り添い、安心して受診していただける病院を目指し、職員一同、力を合わせて取り組んでまいります。本年が皆さまにとって、健やかで希望に満ちた一年となりますことを心より祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。

 

令和8年(2026年)1

松江市立病病院久留一