救急診療科

概要

救急診療科は、救急診療室(救急外来)での診療と災害医療対策を任としています。救急外来では、「救急センター」のご案内にもありますように、内科系・外科系・小児科系の当番医、各科の待機医、研修医の協力を得て運営しており、その一歩前で、常駐医として初期対応を行っています。

災害医療に関しては、当院は災害拠点病院、原子力災害医療協力機関であり、関連する教育・訓練を、当院のDMAT隊員と共に行っています。

担当医師

科長:芦田泰之(あしだやすし)

(資格)

日本外科学会指導医・専門医、日本胸部外科学会指導医、日本DMAT隊員、産業医、緩和ケア研修会修了

(専門分野)

心臓血管外科、胸部外科、内分泌外科

診療内容

当院の「救急センター」は、救急診療室(救急外来)、集中治療部(2階西病棟ICU病床:4床)の2つの部門から成ります。いずれの部門でも24時間体制で良質で安全、的確な医療が受けられることを目指しています。

救急診療室(救急外来)

当院は二次救急医療機関としての役割を担っていますが、実際は一次から三次まで幅広く対応しています。毎月1,500人近くの受診者があります。ここ数年は、行政の呼びかけもあり、適正な救急外来受診を心がけていただいている様子で、受診者数は減少傾向にあり現在の数字に落ち着きました。一方、救急搬送は200件/月を越え増加の一途です。

2014年7月より専従医が常駐して初期診療を行っていますが、従来通り、内科系、外科系、小児科系に分けて全科の医師が当番制で救急外来診療に臨む体制は堅持して運営しております。

専門的診療が必要と判断された場合は、当該科の待機医師に診察を依頼しており、良質で的確な医療が提供できるよう努力しています。

また、看護面では救急看護認定看護師を中心にした6名の専従看護師を中心に運営しています。2017年3月からは、がんセンター屋上にできたヘリポートの利用を開始し、現場救急のドクターヘリ搬送や転院搬送に利用しています。

救急外来にご紹介いただく医療機関のみなさまへ

いつもご紹介ありがとうございます。地域連携室からもお願いしてまいりましたが、平日の時間内の紹介は地域連携室まで電話でお願い致します。時間外・休日は救急外来宛で結構でございます。

また、紹介状に、「ご希望の診療科」を明記していただきますと円滑に診療を進めることができますので宜しくお願いいたします。不明の場合は内科系、外科系でも結構です。入院中の患者の転院依頼は、平日であれば当該科の医師に(地域連携係が仲介いたします)、時間外であれば救急外来担当医と話し合いの上でお願いします。

小児科救急医療体制について

当院は小児科医が待機し救急診療に対応していますが、下記の時間に限ります。一般外来の時間延長ではありません。先ずはかかりつけの医院への受診をお勧めします。

  • 平日、月曜日から金曜日は17時30分~21時まで対応。
  • 土曜日・日曜日・祝日は10時~17時まで対応。

これ以外の時間帯は病院当直医が診察します。

集中治療室(IntensiveCareUnit:ICU)

ICUは集中治療部の管轄で、重症患者を集中的に治療します。各科主治医の診療に加えて、麻酔科医による全身管理、集中ケア認定看護師を中心とした多くの看護師による看護、臨床工学技士による機器の保守管理・操作・安全管理が日夜行われています。救急外来真上の2階西病棟にあります。

救急救命士の研修

松江・安来メディカルコントロールに属する当院は、より地域の救急医療向上に役立てるよう救急救命士の研修を行っています。

救急救命士の生涯教育としての実習、養成課程での病院実習、気管挿管実習、薬剤投与実習などを受け入れています。なかでも気管挿管実習は麻酔指導医の管理下で、厚生労働省の指導手順に従って厳格に行っています。

当院へ入院し手術を受けられる方には、「手術を受けられる予定の患者様へのお願い」という気管挿管実習に同意していただけるかどうかの意向を問う用紙を配布しています。是非、安心して同意いただきますようお願いいたします

また令和5年4月から「ワーク・ステーション」と称して、毎週水曜日、救命士が病院に駐留し、病院研修を行いつつ、救急搬送要請に応じ出動することを開始しました。