放射線科

概要

画像診断、IVR、放射線治療を担当しています。CT、MRI、核医学検査のすべてに関して放射線科専門医の画像診断報告書を添付しています。外来の検査紹介については地域連携係と協力し、円滑な検査予約と画像診断レポートの発送に努めています。複数の検査予約の場合も患者の状況を考慮した検査日程を組んでいます。まめネットを経由した検査予約も受け付けています。

また、診療の実績は年々増加傾向となっています。QOLを重視した外来放射線治療も行なっています。

IVR領域では動注・塞栓療法、PTCDとともに、化学療法・全身管理の充実に伴い、IVHリザーバー留置の件数が増加(年間400件位)しており、QOLの向上と治療に役立っています。透析用シャント血管のPTA(血管拡張術)も実施しています。日帰りで可能です。

CT、MRI、3TMRI等による画像診断については、放射線専門医の診断を加えることにより各診療科の診断レベルの向上に貢献しています。核医学検査はSPECTが活躍し、PET/CT検査も行っています。

放射線治療は、CT画像を元にした精密な治療計画を行ない、精度の高い原体照射も行なっています。定位治療も行えます。転移性骨腫瘍の新しい治療であるラジウム内用療法も行なっています。甲状腺全摘後のRIアブレーション治療も実施しています。

これまでの放射線治療に加え、H29年度より治療装置を更新しました。これまでの治療法は、病巣の広がりに対応した3次元の治療範囲の精密さを究める治療でしたが、新治療法は照射野の形の自由さがより高度になります。治療症例数も増加傾向です。

その他、肺がん検診、乳がん検診等の業務も担当しています。

医療スタッフがチーム医療を目指し温かい診療を心がけています。

日本放射線学会専門医修練機関、日本核医学会専門医教育施設です。

担当医師

科長:飴谷資樹(あめたにもとき)

(資格)

日本医学放射線学会放射線診断専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、緩和ケア研修会修了

(専門分野)

画像診断

森山正浩(もりやままさひろ)

(資格)

日本医学放射線学会治療専門医、日本放射線腫瘍学会放射線治療専門医、日本医学放射線学会研修指導者、日本放射線腫瘍学会認定医、島根大学医学部附属病院臨床教授、緩和ケア研修会修了

(専門分野)

放射線治療

川口篤哉(かわぐちあつや)

(資格)

日本医学放射線学会治療専門医、日本放射線腫瘍学会放射線治療専門医、日本医学放射線学会研修指導者、日本専門医機構放射線科専門医、緩和ケア研修会修了

(専門分野)

放射線治療

塚本和充(つかもとかずみち)

(資格)

放射線科診断専門医、IVR専門医

(専門分野)

IVR、画像診断

牧嶋惇(まきしまじゅん)

(資格)

日本医学放射線学会診断専門医

日本IVR学会専門医

CIRSE会員

緩和ケア研修会修了

(専門分野)

IVR放射線診断

診療内容

CT

320列マルチスライスCTと64列マルチスライスCTを導入しています。これまでより検査時間が短縮され、精度の高い高画質の画像を提供しています。3D画像作成・表示にもその力を発揮します。

MRI

シーメンス社製の1.5Tと松江圏域では唯一の3Tの装置を導入しています。MRアンギオ、MRCP、テンソル画像、VSRADも施行しています。3Tの紹介も受け付けています。

核医学検査

ガンマカメラとPET/CTが稼働しています。脳、心筋の機能検査に有用な情報を提供し、骨シンチグラムとPET/CTによる腫瘍スキャンは有用です。甲状腺アブレーション治療、ラジウム内用療法も実施しています。

PET/CT

各種SUV値を算出できます。PET/CTの紹介も受け付けています。

IVR

外来にてCVポート留置(皮下埋め込み型中心静脈カテーテル挿入)を実施しています。経口摂取が困難、点滴ルート確保が困難、化学療法などのための処置です。外来で局所麻酔で簡便に実施可能ですので、ご希望の際は地域連携室までご連絡ください。透析シャント拡張術も外来治療で行っています。

放射線治療

放射線治療装置は、山陰初のサイバーナイフ装置とバリアン社製の高性能機器です。詳細は、がんセンター放射線治療室をご覧ください。