2.婦人科疾患に対するロボット支援手術を開始しています

 

低侵襲手術の普及により、婦人科良性疾患では開腹手術と腹腔鏡手術の比率が逆転し、当科でも大部分の手術が腹腔鏡で行われています。一方、2018年には婦人科領域でもロボット支援手術が保険適用となりましたが、これまで山陰両県では島根大学医学部附属病院と鳥取大学医学部附属病院の2施設のみで婦人科のロボット支援手術が行なわれていました。

松江圏域の患者さんに最新の医療を提供するため、当科では2021年秋から良性子宮腫瘍に対するロボット支援下の子宮全摘術(RA-TLH)を保険診療として開始しています。順調に症例を重ね、2022年3月からは早期子宮体癌を対象としたロボット支援下子宮悪性腫瘍手術に取り組むこととなりました

《ロボット支援手術の特徴は?》

 ●3Dカメラ、拡大視野、自由な可動域、手振れ防止機能による精密な手術操作

 

《ロボット支援手術のメリットは?》

 ●出血量の減少、小さな創部、疼痛の軽減、入院期間の短縮

 

《対象となる患者さんは?》

 ●子宮良性腫瘍(子宮筋腫など)

 ●早期子宮体癌(術前推定IA期で筋層浸潤がないもの、高分化型類内膜癌に限る)