年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 781 | 144 | 212 | 349 | 518 | 565 | 931 | 1629 | 1452 | 640 |
令和3年度に当院を退院した患者さん(一般病棟のみ対象)の入院時年齢を年齢階級別に集計しています。10歳毎に集計し、90歳以上は1つの階級にまとめて集計しています。
高齢者の増加に伴い、入院患者さんの60歳以上は67.6%となり、昨年度よりも0.9%上昇(令和元年度比較では4.6%上昇)しています。
当院ではがんセンターも開設しており、高齢者にも安全で安心且つ高度ながん治療の提供ができる体制を整えています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症手術なし | 60 | 18.32 | 13.14 | 8.33 | 83.92 | |
10007xxxxxx0xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)手術・処置等2なし | 31 | 9.06 | 11.15 | 0.00 | 60.84 | |
10007xxxxxx1xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)手術・処置等21あり | 27 | 15.37 | 14.41 | 3.70 | 69.37 | |
100393xx99xxxx | その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害手術なし | 13 | 12.77 | 10.28 | 15.38 | 80.62 | |
100210xxxxxxxx | 低血糖症 | 10 | 9.00 | 6.68 | 30.00 | 72.80 |
当科の入院症例で最も多いのは、糖尿病の教育、治療のための入院です。糖尿病教育入院では、多職種からなるチームで糖尿病療養をサポートしています。仕事を持つ若い患者さんでも、入院治療の選択が行ないやすいように、今年度から教育入院パスの期間を13日間から8日間に短縮しています。入院中に、糖尿病とその合併症に対する知識を学んでいただきながら、個々の病状や生活背景を詳しく把握することで、最適な治療法が選択できます。歯科口腔外科と連携して「糖尿病の第6の合併症」といわれる歯周病のチェック、ケアを積極的に行っていることも特徴の一つです。
また、2019年度より腎盂腎炎の入院担当科となっています。腎盂腎炎で入院を要する患者さんには、糖尿病などの併存疾患をもつ症例が多く、入院中に生じる内科的な諸問題に対応して加療にあたっています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎限局性腹腔膿瘍手術等手術・処置等2なし定義副傷病なし | 76 | 9.63 | 9.21 | 5.26 | 76.29 | |
060020xx04xxxx | 胃の悪性腫瘍内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 | 54 | 6.98 | 7.96 | 0.00 | 71.89 | |
060102xx99xxxx | 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患手術なし | 41 | 7.56 | 7.70 | 0.00 | 65.05 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症手術なし | 32 | 13.84 | 13.14 | 3.13 | 84.88 | |
060340xx99x0xx | 胆管(肝内外)結石、胆管炎手術なし手術・処置等2なし | 30 | 11.97 | 9.62 | 3.33 | 78.47 |
胆管炎や憩室炎、虚血性腸炎といったcommondiseaseが上位を占める。特に胆管結石、胆管炎は高齢化を反映し、患者数の増加が目立つ。
この3疾患群に関しては、ほとんどが救急受診であるが、夜間を含め緊急入院で対応し、速やかに治療を開始している。
近年、当院をはじめ健康診断で上部消化管内視鏡検査が広く行われるようになり、早期の胃悪性腫瘍や十二指腸腫瘍の発見頻度が増えている。自施設での診断例のほか、近隣施設からの紹介を受け、積極的に内視鏡的治療に取り組んでいる。
いずれも、在院日数は全国平均と同程度で、適切かつ効率のよい診療が出来ている。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050130xx9900xx | 心不全手術なし手術・処置等1なし手術・処置等2なし | 98 | 21.61 | 17.35 | 15.31 | 87.74 | |
050050xx9910xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患手術なし手術・処置等11あり手術・処置等2なし | 79 | 3.63 | 3.06 | 0.00 | 71.80 | |
050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患経皮的冠動脈形成術等手術・処置等1なし、1,2あり手術・処置等2なし | 57 | 5.47 | 4.36 | 0.00 | 72.32 | |
050130xx9901xx | 心不全手術なし手術・処置等1なし手術・処置等21あり | 27 | 25.33 | 18.68 | 3.70 | 87.74 | |
050210xx97000x | 徐脈性不整脈手術あり手術・処置等1なし、1,3あり手術・処置等2なし定義副傷病なし | 26 | 12.65 | 10.24 | 3.85 | 81.73 |
急性心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患の症例が多く、心不全、徐脈性不整脈がこれに続きます。
心不全は高齢者の症例が多く、1/3がマスクによる陽圧換気などの人工呼吸を必要とする重症症例で、入院期間が長期になる傾向が認められます。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎手術なし手術・処置等2なし | 73 | 21.89 | 20.57 | 17.81 | 86.99 | |
040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍手術なし手術・処置等1あり手術・処置等2なし | 62 | 3.16 | 3.30 | 0.00 | 69.73 | |
030250xx991xxx | 睡眠時無呼吸手術なし手術・処置等1あり | 38 | 2.03 | 2.03 | 0.00 | 58.32 | |
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎手術・処置等2なし | 25 | 19.88 | 18.42 | 4.00 | 74.72 | |
040040xx99040x | 肺の悪性腫瘍手術なし手術・処置等1なし手術・処置等24あり定義副傷病なし | 22 | 8.05 | 9.07 | 0.00 | 77.41 |
当科は呼吸器専門医、指導医、気管支鏡専門医、指導医が在籍しており、肺がんについては適切な組織診断、病期診断を行っています。肺がんの症例は昨年より増加しています。
また、当該医療圏には高齢の方が多く、誤嚥性肺炎の症例は多くなっています。これに対しては肺炎の治療とともに、嚥下機能の評価、必要があれば摂食機能回復のための治療をしています。その後の速やかな在宅、または施設への退院支援を行っています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010060x2990201 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし手術・処置等1なし手術・処置等22あり定義副傷病なし発症前RankinScale0、1又は2 | 44 | 26.57 | 15.57 | 22.73 | 75.73 | |
010060x2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし手術・処置等1なし手術・処置等24あり定義副傷病なし発症前RankinScale0、1又は2 | 37 | 20.97 | 15.63 | 16.22 | 70.76 | |
100380xxxxxxxx | 体液量減少症 | 16 | 18.31 | 10.66 | 12.50 | 81.19 | |
010230xx99x00x | てんかん手術なし手術・処置等2なし定義副傷病なし | 15 | 13.20 | 7.22 | 6.67 | 64.80 | |
010061xxxxx0xx | 一過性脳虚血発作手術・処置等2なし | 13 | 10.38 | 6.40 | 0.00 | 77.69 |
脳神経外科と協力して、救急搬送を積極的に受け入れることを基本方針としています。
脳梗塞については、地域連携診療計画書を活用し、急性期病院の役割を果たした後、連携する回復期リハビリ病院への転院による加療の継続を推進しています。てんかんと髄膜炎の患者も多く診療しております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他)定義副傷病なし | 193 | 4.66 | 5.83 | 0.00 | 0.78 | |
140010x199x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上)手術なし手術・処置等2なし | 110 | 7.08 | 6.13 | 0.00 | 0.00 | |
100380xxxxxxxx | 体液量減少症 | 53 | 3.23 | 10.66 | 0.00 | 2.06 | |
060380xxxxx00x | ウイルス性腸炎手術・処置等2なし定義副傷病なし | 47 | 2.85 | 5.53 | 0.00 | 2.23 | |
040100xxxxx00x | 喘息手術・処置等2なし定義副傷病なし | 44 | 4.64 | 6.24 | 0.00 | 2.30 |
コロナの流行が続いている中、新生児の入院は令和2年度とほぼ変わらない件数でしたが、急性気管支炎等の呼吸器感染の入院が顕著に多くなっていました。これは6月から8月にかけてのRSウイルス感染の大流行によるもので、それによる入院が大多数を占めていたため入院の平均年齢も0.78と低くなっていました。胃腸炎についてはそれほど大きな流行も無く、また多くは比較的軽度で入院まで必要としない症例でした。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 27 | 9.48 | 9.22 | 0.00 | 66.85 | |
080010xxxx0xxx | 膿皮症手術・処置等1なし | 15 | 10.20 | 13.07 | 0.00 | 69.47 | |
161070xxxxx00x | 薬物中毒(その他の中毒)手術・処置等2なし定義副傷病なし | - | - | 3.70 | - | - | |
080090xxxxxxxx | 紅斑症 | - | - | 10.15 | - | - | |
161060xx99x0xx | 詳細不明の損傷等手術なし手術・処置等2なし | - | - | 3.21 | - | - |
入院治療を必要とする皮膚の病気の中で多いのは、皮膚感染症、とくにウイルス感染症である帯状疱疹、細菌感染症である蜂巣炎や丹毒です。つづいて多いのは、じんましん、アトピー性皮膚炎などの皮膚炎、さらには全身に水疱を生じる自己免疫性水疱症がつづきます。そのほか、外傷に分類されますが、熱傷、まむし咬傷も入院して治療を行います。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上)ヘルニア手術鼠径ヘルニア等 | 64 | 4.33 | 4.74 | 0.00 | 67.88 | |
060150xx03xxxx | 虫垂炎虫垂切除術虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 | 42 | 5.48 | 5.40 | 0.00 | 39.95 | |
060335xx02000x | 胆嚢炎等腹腔鏡下胆嚢摘出術等手術・処置等1なし手術・処置等2なし定義副傷病なし | 39 | 6.95 | 7.11 | 0.00 | 60.95 | |
060035xx010x0x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍結腸切除術全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等手術・処置等1なし定義副傷病なし | 25 | 16.64 | 15.76 | 0.00 | 76.20 | |
060330xx02xxxx | 胆嚢疾患(胆嚢結石など)腹腔鏡下胆嚢摘出術等 | 23 | 6.35 | 6.25 | 0.00 | 61.61 |
術後早期回復、痛みの軽減など生活の質向上のため、癌手術を含め腹腔鏡手術を進めています。術後リハビリ、栄養指導、薬剤説明など他職種によるチーム医療を推進中です。ほとんどの疾患で、クリニカルパスを用いて、患者さんにわかりやすい医療の提供と医療の標準化を目指しています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
090010xx99x4xx | 乳房の悪性腫瘍手術なし手術・処置等24あり | 59 | 2.90 | 3.94 | 0.00 | 54.98 | |
090010xx010xxx | 乳房の悪性腫瘍乳腺悪性腫瘍手術乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等手術・処置等1なし | 32 | 10.53 | 10.15 | 0.00 | 56.44 | |
090010xx02xxxx | 乳房の悪性腫瘍乳腺悪性腫瘍手術乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) | 24 | 8.54 | 5.88 | 0.00 | 60.88 | |
090010xx99x8xx | 乳房の悪性腫瘍手術なし手術・処置等28あり | 11 | 2.45 | 4.21 | 0.00 | 56.64 | |
040040xx97x00x | 肺の悪性腫瘍手術あり手術・処置等2なし定義副傷病なし | - | - | 10.47 | - | - |
当科は、乳腺、甲状腺、副甲状腺の手術をする診療科です。
抗がん剤の初回投与日は、重篤な副作用が出現しないかどうかチェック等するため、入院で行っています。エビデンスに基づいた安全かつ有効な治療を提供できるよう努めています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050180xx02xxxx | 静脈・リンパ管疾患下肢静脈瘤手術等 | 13 | 2.00 | 2.75 | 0.00 | 68.62 | |
050161xx9900xx | 解離性大動脈瘤手術なし手術・処置等1なし手術・処置等2なし | - | - | 16.85 | - | - | |
050163xx97x0xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤その他の手術あり手術・処置等2なし | - | - | 8.16 | - | - | |
050170xx03000x | 閉塞性動脈疾患動脈塞栓除去術その他のもの(観血的なもの)等手術・処置等1なし、1あり手術・処置等2なし定義副傷病なし | - | - | 5.32 | - | - | |
050163xx03x0xx | 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤ステントグラフト内挿術手術・処置等2なし | - | - | 11.06 | - | - |
当院では、静脈・リンパ管疾患が今年度最も多くなっています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷手術なし手術・処置等2なし定義副傷病なし | 27 | 10.44 | 8.30 | 3.70 | 70.19 | |
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷その他の手術あり手術・処置等2なし定義副傷病なし | 19 | 9.79 | 9.78 | 5.26 | 78.84 | |
010050xx02x00x | 非外傷性硬膜下血腫慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等手術・処置等2なし定義副傷病なし | 15 | 13.07 | 11.78 | 6.67 | 78.87 | |
010310xx99x0xx | 脳の障害(その他)手術なし手術・処置等2なし | 15 | 6.07 | 10.04 | 0.00 | 41.73 | |
010060x2990201 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし手術・処置等1なし手術・処置等22あり定義副傷病なし発症前RankinScale0、1又は2 | 14 | 22.43 | 15.57 | 28.57 | 69.21 |
・慢性硬膜下血種_高齢者の軽微な頭蓋内損傷受傷1~2か月後に、慢性硬膜下血腫を合併される方も、高齢者では増加しております。
・頭蓋内損傷_高齢者の室内での転倒による頭蓋内損傷が年々増加しております。依存症に対する抗凝固薬や抗血小板薬服用の患者さんが多いのも特徴です。
・非外傷性頭蓋内血腫_やはり依存症の治療で、抗血小板薬や抗凝固薬を服用される患者さんが増加しているため、脳出血が増加傾向です。
・経皮的脳血栓回収術が一般的になり、出来る病院が松江赤十字病院と当院だけなので、脳梗塞が増えてきています。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折人工骨頭挿入術肩、股等 | 127 | 31.72 | 25.32 | 66.14 | 84.57 | |
160690xx99xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)手術なし | 112 | 23.38 | 19.34 | 55.36 | 83.79 | |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折手術あり定義副傷病なし | 59 | 6.68 | 4.99 | 1.69 | 53.37 | |
160850xx01xxxx | 足関節・足部の骨折・脱臼骨折観血的手術鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他等 | 28 | 29.04 | 18.36 | 7.14 | 48.71 | |
160780xx97xx0x | 手関節周辺の骨折・脱臼手術あり定義副傷病なし | 21 | 6.10 | 4.23 | 4.76 | 39.86 |
大腿骨近位部の骨折、脊椎の圧迫骨折など、高齢者の外傷による入院が多くなっています。
また、転倒による手関節部骨折の入院も多くなっています。
大腿骨近位部の骨折、手関節部の骨折による入院では、手術を要することがほとんどです。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
070520xx97xxxx | リンパ節、リンパ管の疾患手術あり | 14 | 7.36 | 8.63 | 0.00 | 59.43 | |
020230xx97x0xx | 眼瞼下垂手術あり手術・処置等2なし | 12 | 2.25 | 2.94 | 0.00 | 77.00 | |
080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外)皮膚悪性腫瘍切除術等手術・処置等2なし | - | - | 7.68 | - | - | |
080010xxxx0xxx | 膿皮症手術・処置等1なし | - | - | 13.07 | - | - | |
180060xx97xxxx | その他の新生物手術あり | - | - | 6.18 | - | - |
眼瞼下垂手術、皮膚良悪性腫瘍などの治療を行っています。
また日帰り手術で、鼻骨々折、皮膚腫瘍、陥入爪手術も行っております。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
120060xx02xxxx | 子宮の良性腫瘍腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 | 62 | 7.82 | 6.04 | 0.00 | 42.84 | |
120070xx02xxxx | 卵巣の良性腫瘍卵巣部分切除術(腟式を含む。)腹腔鏡によるもの等 | 55 | 6.93 | 6.11 | 0.00 | 41.35 | |
12002xxx02x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍子宮頸部(腟部)切除術等手術・処置等2なし | 45 | 3.09 | 3.05 | 0.00 | 41.67 | |
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常子宮全摘術等 | 41 | 8.61 | 9.39 | 0.00 | 34.24 | |
12002xxx99x40x | 子宮頸・体部の悪性腫瘍手術なし手術・処置等24あり定義副傷病なし | 21 | 3.52 | 4.34 | 0.00 | 56.62 |
①過多月経などの症状の強いものや、著しく大きくなった子宮筋腫に対しては腹腔鏡下あるいは開腹により筋腫核出術や子宮全摘出を行っています。子宮全摘出の場合、ロボット支援手術も行っています。
②卵巣の良性腫瘍は内膜症性のう胞や皮様のう腫がほとんどで、腹腔鏡下で腫瘍の摘出を行っています。
③年間210件の分娩があり、30%程度が帝王切開で出産しています。
④子宮頚癌の初期病変(HSIL)に対しては円錐切除術が行われ、妊娠・出産することも可能です。
⑤子宮内膜ポリープに対しては子宮鏡を用いてポリープ切除を行っています。身体に負担が少なく,手術の翌日には退院できます。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍手術なし手術・処置等1あり | 65 | 2.03 | 2.50 | 0.00 | 71.34 | |
110070xx02xxxx | 膀胱腫瘍膀胱悪性腫瘍手術経尿道的手術+術中血管等描出撮影加算 | 53 | 7.49 | 7.05 | 0.00 | 76.06 | |
11012xxx97xx0x | 上部尿路疾患その他の手術あり定義副傷病なし | 29 | 7.38 | 7.16 | 0.00 | 84.62 | |
110080xx01xxxx | 前立腺の悪性腫瘍前立腺悪性腫瘍手術等 | 29 | 13.97 | 11.63 | 0.00 | 68.34 | |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症手術なし | 28 | 10.14 | 13.14 | 0.00 | 76.21 |
入院で最も多い症例は、前立腺癌の確定診断のための組織生検を行った症例です。クリニカルパスを用いた場合、基本的に1泊2日の入院日程となっています。2番目に多い症例は、膀胱腫瘍に対する加療目的に経尿道的膀胱腫瘍切除術(内視鏡手術)を行った症例です。5-アミノレブリン酸という薬剤を使用して、通常の膀胱鏡観察では見落としやすい病変も明らかにする、光線力学診断補助下に手術を行ってます。3番目に多い症例は、尿管ステントが挿入されている上部尿路疾患に対するステント交換目的の症例と、前立腺癌に対する加療目的にロボット支援下前立腺全摘除術を行った症例です。ロボット支援下手術により、低侵襲で体にやさしい手術を実現しています。4番目に多い症例は腎盂腎炎などの尿路感染症に対する加療症例です。抗生剤による治療に加え、適応があれば尿管ステント留置などの感染尿ドレナージを行います。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030400xx99xxxx | 前庭機能障害手術なし | 28 | 5.00 | 4.92 | 0.00 | 64.39 | |
010061xxxxx0xx | 一過性脳虚血発作手術・処置等2なし | 23 | 4.96 | 6.40 | 0.00 | 77.96 | |
030350xxxxxxxx | 慢性副鼻腔炎 | 21 | 5.52 | 6.47 | 4.76 | 61.19 | |
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎手術なし | 20 | 5.30 | 5.71 | 0.00 | 35.90 | |
030390xx99xxxx | 顔面神経障害手術なし | 18 | 8.56 | 9.01 | 0.00 | 57.39 |
扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎などはのどの急性炎症で、痛みのために飲食ができない、のどの腫れによって気道が狭くなり窒息の危険性がある場合などは入院の上加療を要します。
前庭機能障害、一過性脳虚血発作は、めまいのために受診され、めまいのために動くことができない、嘔吐がひどくて何も飲食できないなどの重症例です。内耳や前庭が原因と考えられるめまいや、脳梗塞のない一過性の循環障害が原因と考えられるめまいがあります。
慢性副鼻腔炎の手術は現在は内視鏡下手術が主流になってきています。当科でも内視鏡下手術が主流です。ナビゲーションシステムも導入し、より安全に手術をすることができる様になりました。
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患手術あり片眼 | 225 | 3.00 | 2.71 | 0.00 | 76.23 | |
020220xx97xxx0 | 緑内障その他の手術あり片眼 | - | - | 5.41 | - | - | |
020220xx01xxx0 | 緑内障緑内障手術濾過手術片眼 | - | - | 9.47 | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
ほとんどが手術目的です。最も多い症例は白内障で、両眼に白内障を患っている患者さんは、片眼の手術後に一旦退院し、後日再入院してもう一方の眼の手術を受けていただくことが多いです。しかし、白内障はDPC対象ではないので表には出てきません
初発 |
再発 |
病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
StageI | StageII | StageIII | StageIV | 不明 | ||||
胃癌 | 58 | - | - | 42 | 14 | 14 | 1 | 8 |
大腸癌 | 28 | 12 | 35 | 35 | 21 | 15 | 1 | 8 |
乳癌 | 19 | 44 | 27 | 16 | 12 | 16 | 1 | 8 |
肺癌 | 19 | - | 16 | 79 | 38 | 41 | 1 | 8 |
肝癌 | - | 10 | - | - | - | 32 | 1 | 8 |
※1:UICCTNM分類,2:癌取扱い規約
5大癌とは、発症症例数が多いとされる胃癌、大腸癌、肝臓癌、肺癌、乳癌のことをいいます。
UICC(国際対がん連合)が定めた腫瘍の病期分類があり、T(原発腫瘍の拡がり)、N(所属リンパ節転移の有無と拡がり)、M(遠隔転移の有無)を評価し、それを行った5大癌のstage分類ごとの患者数を示しており、肺癌、大腸癌、胃癌が多くなっています。
また、当院では5大癌以外にも幅広いがん治療を行っています。
患者数 |
平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 16 | 10.69 | 57.75 |
中等症 | 78 | 16.99 | 79.58 |
重症 | 28 | 18.57 | 86.36 |
超重症 | 10 | 25.20 | 81.50 |
不明 | - | - | - |
成人市中肺炎の重症度別患者数については、肺炎の重症の程度では、高齢で低酸素症を伴う、または脱水症を伴うような中等症の入院が多いのが現状です。
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 198 | 26.61 | 74.95 | 19.25 |
その他 | 15 | 29.40 | 80.27 | 1.41 |
脳梗塞は発症日から3日以内の早期の症例が多くを占めています。
地域性から高齢者が多く、平均年齢が高いことが特徴です。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) | 54 | 1.00 | 5.07 | 0.00 | 72.83 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ)等 | 50 | 1.94 | 5.38 | 2.00 | 74.26 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 36 | 2.33 | 10.44 | 5.56 | 76.44 | |
K6112 | 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(四肢)等 | 33 | 1.55 | 13.73 | 0.00 | 71.94 | |
K721-4 | 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 | 20 | 0.15 | 6.25 | 0.00 | 66.35 |
胆道疾患(胆管結石や腫瘍による閉塞性黄疸)に対する内視鏡的治療(乳頭括約筋切開術、胆道ステント留置による減黄術)が増加しており、上位を占めた。健康診断における内視鏡件数の増加に伴い、今後も早期胃癌の発見機会は増えると予想される。引き続き、積極的に内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)に取り組んで行きたい。なお、ESDに関してはクリニカルパスを用いており、平均在院日数は7日前後であった。
現在、当科では胃癌、大腸癌、膵癌、胆管癌、肝癌などの幅広い癌腫に対して化学療法を実施している。また、消化器疾患の特性上、経口摂取不良や栄養の低下している患者も多い。化学療法の投与ルート確保(FOLFOX療法など長時間の持続静注を要するものが頻用されている)やTPNによる栄養管理のために、中心静脈植込型カテーテル設置の件数が多かったものと考えられる。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術その他のもの等 |
35 |
2.54 | 5.83 | 5.71 | 74.17 | |
K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術不安定狭心症に対するもの等 | 23 | 0.26 | 16.70 | 4.35 | 65.35 | |
K5972 | ペースメーカ埋込(経静脈)等 | 19 | 7.37 | 14.84 | 10.53 | 78.84 | |
K5951 | 経皮的カテーテル心筋焼灼術心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの等 | 15 | 3.53 | 3.87 | 0.00 | 68.93 | |
K550-2 | 経皮的冠動脈血栓吸引術 | 14 | 0.14 | 27.36 | 7.14 | 64.57 |
急性心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患への治療が多く、ペースメーカー移植術がこれに続きます。
高齢者の症例が多く、また、心不全などを合併する症例も少なくありません。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 71 | 3.86 | 6.24 | 4.23 | 62.34 | |
K6335 | ヘルニア手術(鼠径ヘルニア)等 | 48 | 1.04 | 2.17 | 0.00 | 67.58 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術(伴わない等 | 44 | 0.14 | 4.34 | 0.00 | 39.80 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 25 | 4.96 | 15.00 | 0.00 | 77.60 | |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術等 | 15 | 1.40 | 2.13 | 0.00 | 68.87 |
胆石、虫垂炎は第一選択を腹腔鏡手術としており、急性胆嚢炎も適応としています。胃癌、大腸癌に対しても腹腔鏡下手術を導入しています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K4762 | 乳腺悪性腫瘍手術乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)等 | 24 | 1.00 | 6.54 | 0.00 | 60.88 | |
K4765 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない)等 | 14 | 1.00 | 8.86 | 0.00 | 52.64 | |
K4763 | 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない))等 | 12 | 1.00 | 7.92 | 0.00 | 62.50 | |
K4631 | 甲状腺悪性腫瘍手術(切除)(頸部外側区域郭清を伴わない)等 | - | - | - | - | - | |
K5143 | 肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える)等 | - | - | - | - | - |
当科における乳癌の入院期間は、約1週間です。早期の社会復帰ができるように努めています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K617-4 | 下肢静脈瘤血管内焼灼術 | 11 | 0.00 | 1.00 | 0.00 | 68.91 | |
K6153 | 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) | - | - | - | - | - | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術等 | - | - | - | - | - | |
K5612ロ | ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) | - | - | - | - | - | |
K617-2 | 大伏在静脈抜去術 | - | - | - | - | - |
当院では、下肢静脈瘤血管内焼灼術が今年度最も多くなっています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 26 | 0.54 | 12.08 | 7.69 | 79.73 | |
K178-4 | 経皮的脳血栓回収術 | 15 | 0.60 | 32.73 | 40.00 | 75.93 | |
K1781 | 脳血管内手術等 | 11 | 1.00 | 15.82 | 9.09 | 66.00 | |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術(その他のもの)等 | - | - | - | - | - | |
K1742 | 水頭症手術(シャント手術) | - | - | - | - | - |
・慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術_高齢者人口の増加により、増加傾向が続いております。
・経皮的血栓回収術_高齢者では、心原性脳塞栓症が増えており、それに対する治療の要求が高まっております。また、経皮的脳血栓回収術が出来る専門医が増えたことが一因です。
・脳血管内手術_脳ドックや頭痛などに対して、MRIが施行される機会が増え、未破裂脳動脈瘤の治療を行ったり、脳梗塞を生じる頚部内頚動脈狭窄症に対して頚動脈ステント留置術が増えてきたことが要因です。
・頭蓋内腫瘍摘出術_CTやMRIなどの画像診断を受ける機会が増え、無症候性の良性腫瘍が発見されることが増えています。この場合でも、増大が認められれば手術を行いますため、増加傾向です。
・水頭症手術_65歳以上の認知症の原因の一つである特発性正常圧水頭症の発見が増加しているため、増加傾向です。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(大腿)等 | 123 | 3.72 | 26.79 | 52.85 | 82.86 | |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕)等 | 70 | 4.51 | 18.89 | 5.71 | 62.90 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 30 | 6.20 | 24.13 | 70.00 | 82.73 | |
K0483 | 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕)等 | 26 | 1.19 | 1.81 | 0.00 | 50.00 | |
K0821 | 人工関節置換術(股)等 | 21 | 2.90 | 30.76 | 4.76 | 73.33 |
外傷に対して行う手術がもっとも多く、大腿骨骨折に対する骨折観血的手術(骨接合術)や、大腿骨近位部骨折の一部に行われる人工骨頭置換術を行っています。高齢者の患者さんが多く、リハビリが長期にわたることから、リハビリができる病院への転院をお願いしているため、転院率が高くなっています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K628 | リンパ管吻合術 | 15 | 2.33 | 5.47 | 0.00 | 60.27 | |
K2191 | 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) | 12 | 0.08 | 1.17 | 0.00 | 77.00 | |
K0151 | 皮弁作成術、移動術、切断術、遷延皮弁術(25cm2未満) | - | - | - | - | - | |
K0072 | 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除)等 | - | - | - | - | - | |
K0152 | 皮弁作成術、移動術、切断術、遷延皮弁術(25~100cm2未満) | - | - | - | - | - |
眼瞼下垂手術、陥入爪、皮膚良悪性腫瘍、褥瘡、顔面骨々折、乳房再建などの手術を行っています。
他科と合同で手術をすることもあります。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの)等 | 70 | 1.04 | 4.89 | 0.00 | 40.53 | |
K867 | 子宮頸部切除術等 | 45 | 0.98 | 1.11 | 0.00 | 41.67 | |
K877-2 | 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 | 41 | 1.00 | 6.54 | 0.00 | 49.54 | |
K8982 | 帝王切開術(選択帝王切開)等 | 30 | 1.00 | 6.80 | 0.00 | 34.90 | |
K872-2 | 腹腔鏡下子宮筋腫核出術等 | 30 | 1.00 | 6.00 | 0.00 | 39.80 |
①卵巣や卵管の良性腫瘍では、腹腔鏡下に腫瘍摘出術を行っています。疾患としては卵巣皮様のう腫や内膜症性のう胞多く、異所性妊娠や卵巣腫瘍茎捻転などの緊急を要する手術もあります。
②分娩の約30%が選択的あるいは緊急帝王切開術です。34週以降であれば開業医の先生からの入院紹介も受けています。
③子宮内膜ポリープや有茎粘膜下筋腫に対しては子宮鏡用いて切除を行っています。身体に負担が少なく手術の翌日には退院できます。
④子宮筋腫などの良性腫瘍では腹腔鏡を用いて子宮摘出術をする例が大半となりました。また、一部の症例ではロボット支援下の腹腔鏡手術も行っています。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術経尿道的手術電解質溶液利用のもの等 | 60 | 1.22 | 6.03 | 3.33 | 76.08 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 46 | 1.35 | 5.15 | 0.00 | 79.93 | |
K843-4 | 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる)等 | 28 | 1.00 | 11.39 | 0.00 | 68.50 | |
K8411 | 経尿道的前立腺手術電解質溶液利用のもの等 | 24 | 5.92 | 10.13 | 8.33 | 74.67 | |
K773-2 | 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 | 14 | 1.86 | 11.00 | 0.00 | 69.43 |
最も件数の多い手術は膀胱腫瘍に対する経尿道的膀胱腫瘍切除術(内視鏡手術)であり、入院症例としても2番目に多い疾患です。2番目は経尿道的尿管ステント留置術であり、尿管を閉塞させる疾患に対して尿流を確保するために行う手術です。緊急で行うことも多く、例えば結石性腎盂腎炎に対して緊急処置として行い、尿流を確保するとともに感染尿をすみやかにドレナージします。3番目は前立腺癌に対するロボット支援下前立腺全摘徐術であり、入院症例としても3番目に多い疾患です。腹腔鏡手術を手術支援ロボットを使用して遠隔操作で行います。低侵襲で体にやさしい手術です。4番目は前立腺肥大症に対する経尿道的前立腺切除術(内視鏡手術)であり、前立腺肥大症に対する手術として最も普及している手術法です。5番目は腎癌、腎盂尿管癌に対する腹腔鏡下での腎・尿管悪性腫瘍手術です。通常腎癌に対しては腎摘除または腎部分切除術を行い、腎盂尿管癌に対しては腎尿管全摘徐術を行います。早期腎癌に対しては手術支援ロボットを使用したロボット支援下腎部分切除術を行います。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 12 | 1.00 | 3.33 | 0.00 | 61.50 | |
K3772 | 口蓋扁桃手術(摘出) | - | - | - | - | - | |
K340-6 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) | - | - | - | - | - | |
K3932 | 喉頭腫瘍摘出術(直達鏡) | - | - | - | - | - | |
K6112 | 抗悪性腫瘍剤動脈内持続注入用植込型カテーテル設置(四肢)等 | - | - | - | - | - |
内視鏡下鼻・副鼻腔手術は慢性副鼻腔炎に対する手術です。以前は歯齦部より切開して病的粘膜を除去する手術でしたが、現在はこのような内視鏡下手術が主流になってきています。ナビゲーションシステムの導入により、より安全に手術を行うことができる様になりました。
口蓋扁桃手術は慢性扁桃炎や扁桃周囲炎・膿瘍を繰り返した場合、扁桃の炎症によって腎臓など他の臓器に影響を及ぼしていると考えられる場合、また扁桃肥大によって睡眠時無呼吸症候群などを生じている場合に行っています。
扁桃周囲膿瘍切開術は扁桃の周囲に膿瘍を形成した場合に、その膿瘍を切開して排膿する手術です。
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術眼内レンズを挿入する場合その他のもの等 | 225 | 1.00 | 1.00 | 0.00 | 76.23 | |
K2682 | 緑内障手術(流出路再建術) | - | - | - | - | - | |
K2683 | 緑内障手術(濾過手術) | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - | |
- | - | - | - | - | - | - |
眼科では、白内障に対する手術である水晶体再建術が集計対象手術件数の9割を占めています。平均年齢は約75歳となっており、白内障は比較的高齢の患者さんに多いことがわかります。高齢の患者さんでも手術可能であり、視機能の改善が期待できます。
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 24 | 0.33 |
異なる | 17 | 0.24 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 15 | 0.21 |
異なる | - | - |
DPCコードにて分類される包括請求の対象となる病名(DPC病名)と入院の契機となった病名(入院契機病名)が「同一」か「異なる」かに分けて集計しています。
「同一」とはある病気の診療目的で入院し、その病気の治療を行ったことを表し、「異なる」とはある病気の診療目的で入院したが、他の病気が併発していた、もしくは入院中に違う病気が発症したことにより、その治療が主になってしまった場合を表しています。
手術・処置などの合併症にあたる症例としては、手術後に手術創に感染が起こってしまう術後感染症などがあります。手術や処置などは合併症を起こさないように細心の注意を払って施行しています。しかし、合併症はどうしても一定の確率で起こり得ます。起こり得る合併症については、事前の可能な限り患者さんに説明した上で、手術や処置の施行に同意をいただくよう努めています。
更新履歴
2022年9月30日