血液・凝固検査
血液の量は体重の約1/13といわれていて、心臓のポンプ作用により全身を循環しています。急な出血で循環血液量の1/3 が失われると、生命の危機を生ずるといわれています。 当検査室では、血液の成分(白血球・赤血球・血小板など)の数・形態を検査します。そのうち白血球を好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球などに分類することによって病態の様子を知る手がかりとなります。(貧血・白血病・感染症など)。また必要に応じて血液をつくる基となる骨髄液(骨に針を刺して得られた液)を色々な染色液で血球を染め出し、顕微鏡を用いて血球を分類します。
![]() 血球の数を測定します |
![]() 標本を染色します |
![]() 染色された標本です |
![]() 顕微鏡で観察します |
白血球をおおまかに分類すると
1.好酸球
2.単球
3.リンパ球
4.好中球
5.好塩基球になります。
白血球の半数は好中球が占めています。好中球は体内に侵入した異物を食べてしまいます。一般に感染したり炎症をおこすと、好中球が増加します。
次に多いのがリンパ球です。リンパ球は体内に侵入した異物を攻撃したり、異物を攻撃する抗体を作り出し、体を守っています。続いて多いのが単球です。単球も異物を食べて処理します。好酸球と好塩基球は主にアレルギーや寄生虫などに反応して増加します。赤くて丸いのが赤血球、ごみみたいなのが血小板です。
特殊な細胞
急性白血病の時など、普段出現しない若い細胞が見られます。
| 急性骨髄性白血病に出現する細胞です。矢印の赤い棒(アウエル小体)は通常見られません。 | 急性リンパ球性白血病に出現する細胞です。 |
出血した時、止血しようとする体の中の成分や働きを調べるのが凝固・線溶検査です。
例えば怪我をして出血した時、まず血小板が応急絆創膏として働き、次に凝固系がフィブリンという包帯を巻き、傷が治った時点で線溶系が包帯を解くという役割をしています。これらの数や活性が少なかったり、多かったりしてバランスが崩れると出血が止まらなかったり、血栓ができやすくなったりします。 また血液を固まりにくくするお薬の利きめをみるためにも検査します。
項目としてはプロトロンビン時間(PT)、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)、フィブリノーゲン(Fib)、トロンボテスト(TT)、ヘパプラスチンテスト(HPT)、アンチトロンビンⅢ(ATⅢ)、FDP、D-Dなどがあります。
血液を遠心して上の透明な液体(血漿)を使って測定します。
凝固検査機器
6項目を同時に測定できます。















