放射線治療部門

当院の放射線治療にはリニアック装置を用いた「外部照射療法」と放射性同位元素を用いた「RI内用療法」があります。

外部照射療法

housyasen__001.jpg放射線治療は外科的手術療法、化学療法(ホルモン療法・抗がん剤)に次ぐがん治療の3本柱の一つです。放射線をがん細胞に照射し、がん細胞の成長と分裂を阻止する治療です。正常な細胞への影響を出来るだけおさえ、がん細胞の範囲だけに限局して放射線が照射されるよう治療方法を工夫しています。
手術療法のように体に傷をつけることがないため、臓器機能を保つことができるのは放射線治療の特徴のひとつです。
当院では、外部照射という方法でリニアック装置(varian社製)を使用しています。Ⅹ線(4,10MV)と電子線(4,6,9,12,15MeⅤ)の2種類の放射線を使用し、病巣の位置や形態に合わせた適切な治療を行っています。また、脳腫瘍や脳動脈奇形(AVM)を対象とした定位放射線治療も行っています。
治療時間は1回の治療が数分で終わり、放射線が体に照射されていても痛みはありません。治療方法や病態にもよりますが、外来通院での治療も可能です。
治療期間は通常週5回、3~7週間かけて治療を行います。治療に関わるスタッフは、主に放射線治療医師、放射線技師、看護師がチームとして担当しています。

放射線治療医師 チームの司令塔の役割です。患者さまの治療の説明や、病巣に合った治療の計画をします。また、治療期間中は診察を行い副作用や、治療の進行状態を確認します。
放射線技師 医師からの治療計画をもとに患者さまの治療の位置決めを行い、正確に放射線を照射します。また、正しく装置が作動するように日々の機器精度管理を行っています。
看 護 師 患者さまに治療期間中、治療を受けやすくする工夫や、不安軽減のため努力しています。

 

RI内用療法

当院では131Iを用いた「放射線ヨード内用療法」と89Srを用いた「ストロンチウム骨転移疼痛緩和療法」を行なっています。

「放射線ヨード内用療法」

新陳代謝を調節する甲状腺ホルモンが必要以上に出て、新陳代謝が活発になりすぎるバセドウ病に対して行なわれる治療のひとつです。
甲状腺はヨウ素を特異的に摂取する性質を持っているため、ヨウ素131(131I)という放射性物質を含んだカプセルを飲むことで、ヨウ素から出る放射線により甲状腺ホルモンを分泌するする細胞だけを選択的に破壊し、甲状腺以外の組織にダメージを与えることなく治療が出来ます。副作用や合併症が少なく、外来での治療が可能です。

「ストロンチウム骨転移疼痛緩和療法」

平成20年5月より塩化ストロンチウム(89Sr)による骨転移疼痛緩和療法を始めました。
ストロンチウムはベータ線(β線)を放出する放射性同位元素で、静脈注射された薬剤はカルシウム(Ca)と同様な体内動態を示し、転移性骨腫瘍部分に集まり長期間とどまります。集まったストロンチウムから出る放射線の作用により、痛みがやわらぐと考えられています。
使用するためにはいくつかの基準をみたす必要がありますが、鎮痛剤が効きにくい場合や他の治療が困難な場合に有効と言われています。

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